2007年04月08日
助けて~
砂の中に棲む二枚貝です。白く見える部分は足です。足といっても歩くわけではなく、この部分を使ってとても器用に移動することができます。たまたま、一生懸命、何からか逃げているのを観察することが出来ました。
逃げる二枚貝の後ろからはタマガイの仲間(赤矢印)が追っかけています。カニノテムシロガイのコメントで出てきたホウシュノタマガイと同じ仲間です(追っかけっこを観察したかったので、種までは特定していません)。コメントでも記載されているように、タマガイの仲間は肉食の貝です。
タマガイの仲間は、二枚貝や巻貝を見つけると、追いかけ、覆いかぶさり、餌となる貝に穴を開け、中身を食べます。酸で穴を開ける化学的方法と歯舌(しぜつ)で削る物理的方法を用いて、上手に穴を開けます。歯舌とは巻貝の口の中にある舌のような部分がヤスリのようになっており、それで削り取って食べます。
捕まらないように、一生懸命逃げている二枚貝。その後ろを追うタマガイ。
日々、干潟ではこのようなことが繰り広げられているんですね。
ちなみに、この二枚貝は何とか逃げ切ることが出来ました。
Posted by 川平湾探検隊 at 00:06│Comments(0)
│干潟の生物