2008年04月01日

ふと、考えた……。

今日は昨日出会った場面で考えてしまった事を書こうと思います。

あまり、楽しい話題ではありません。

昨日の事です。

仕事中に歩いていると…。

がんっ!

前をみると、シロハラクイナがもがいています。

ひいた車はすでに見えません。

そして、通りすぎた頃には力尽きたのかぱたりと動きを止めました。

私は、何もなかったかのように素通りしました。

しかし、その現場を他にもみていた人達がいました。
対向車線を走ってきたレンタカーでした。

その人たちは、車を止めクイナを歩道に運びました。

その上、車に乗せ走り去りました。

恐らく、すでに死んでいたと思います。

万が一生きていても、病院につくまでに死んでしまう可能性の方が高いと思います。

その上、シロハラクイナを治療するのも無料ではありません。

この現実から、私は無視したのでしょうか?

それとも慣れなのか?

ふと、小学生の頃死にかけのスズメやハトを拾ってきて親を困らせた事を思い出しました。

あの頃の、私ならかけよってすぐに助けたかもしれません。

クイナではなくカンムリワシなら、今の私も当然の様に助けたと思います。

考えれば、考える程わからなくなる問題です。

皆さんは、どう思います?
暗い話になってしまいましたが、今日から新年度ですね。

今年度も楽しんでブログ書いていきますのでよろしくお願いします。



Posted by 川平湾探検隊 at 09:41│Comments(4)
この記事へのコメント
  隊長おはようございます!

  う~ん、、。確かに考えさせられる問題ですね。もし自分でも
そのまま見過ごしていたような気がします。隊長がおっしゃるように
慣れなのかな?それとも人間らしさが歳をとるにつれ、なくなって
きたのでしょうか?人ごとではないです。

 もしカンムリワシだったら自分も助けたのかな?そう考えると
価値観(?)で物事を判断している自分が恥ずかしいです。

 これをきっかけに子供の頃の純粋さを意識して、また子供達にも
忘れないように伝えていきたいです。

 これからもよろしくお願いしますね!
Posted by アネモネ at 2008年04月02日 08:40
アネモネさんコメントありがとうございます。

毎日毎日何匹もの、ひかれた生き物を見ます。

すべてに興味をもち、まして助けようというのは無理な話です。

年齢を重ね、価値観に縛られるのは仕方ないような気がします。

その代わりとは、おかしいですが自分の子供達がもし純粋に善意をしめそうとした時はサポートしてあげたいと思います。
Posted by 川平湾探検隊隊長 at 2008年04月02日 13:59
初めてコメントさせていただきます。

沖縄県の傷病鳥獣指定医に届けていただければ、クイナ等の傷ついた野生生物の治療は無料で受けられます(カラス、ハト以外)。もちろん、もう死んでいるものは無理ですし、助からないことも多いです。車は凶器ですから。しかし、路上にそのまま死体があることも、カンムリワシ等の事故を誘発する原因になります。なかなかできることではないですが、できれば、路上のカエル、ヘビ、鳥の死体は道路から外へ移動したいものです。
今年の1月末には川平でもカンムリワシの幼鳥が交通事故で死亡しました。

私たち、はカンムリワシの交通事故防止を呼びかけていますが、これは決してカンムリワシだけを守ろうとしているわけではありあません。八重山の自然があり、餌となる元気なカエルやヘビがいて初めてカンムリワシは生きていけるのです。小動物の事故防止=カンムリワシの事故防止にもつながるのです。
Posted by あやぱに at 2008年05月15日 06:49
確かに、あやぱにさんのいうとおりだと思います。

僕の愛する爬虫類や両生類達の死骸がカンムリワシの事故を誘発する原因になる。

それも悲しい。

しかし、つぶれたハコガメや蝿のたかったヘビの死骸を進んで片付けようという人はまずいません。

そして、治療は無料でも無料ではないという現実。

そういう意味で無料ではないと書きました。

やはり、貴重な生き物にその財は使われるべきだと思います。

だからと言って軽視している訳ではなく複雑な気持ちなのです。

私も石垣島にそれなりに長くいますので、そういった矛盾に何度も遭遇しています。

しかし、否定的な訳ではなくむしろそうであってほしいと思っております。

石垣島を形成している生き物達が、幸せに暮らしていけるルール作りが本当に必要だと思います。

もし、このコメントで不愉快に思われたならごめんなさい。

でも、考えて自分の考えを書く事にしました。

いつもブログ見てくださってありがとうございます。
Posted by 川平湾探検隊隊長 at 2008年05月15日 12:45
 
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