毒の実。
やっと雨が降りました石垣島ですが、なんだか後が続かない感じですね。
梅雨は梅雨らしくたくさん降って欲しいです。
本気で水不足が心配です。
今日は最近よく見かける赤い実の話をしましょう。
一時期はこの実を花材としても扱っていたみたいですが、最近も使われてるのかな?
ただ、いける時には注意が必要。
なぜならばこの美しい実は有毒で有名なクワズイモの果実だからです。
クワズイモは石垣島ではそこら中にある植物で、サトイモ科の植物。
名前が指す通りに美味しそうだけど食べられないイモです。
全草有毒で汁が皮膚についたりするとかぶれてかゆくなる。
ついつい傘みたいにして遊びたくなるけど、やめておいた方がいい。
もしも食べてしまったら胃洗浄が待ってます。
相当、つらいらしいです。
そんなクワズイモの実も当然、毒の実です。
いじくって潰したりすればかゆくなります。
成分的に調べたわけではありませんが、植物をさわるより果実の方が毒性が強いような気がします。
私は職業柄クワズイモを鉢に仕立てたり果実から種を取り出したりした事があるのですが、この種を取り出す作業の方がかゆくなります。
私だけかもしれませんけどね。
しかし人間には毒の実であるクワズイモの果実なんですが、野生動物にとってはごちそうのようです。
この時期の堤防にはクワズイモの種がペリットに入っていたりします。
この前、拾ってきたヤエヤマイシガメはウンチからたくさんのクワズイモの種が出ました。
他にもセマルハコガメが食べているのを観察した事もありますし、ハトやヒヨドリなんかも食べています。
なぜ、毒が効かないのかはわかりません。
ただクワズイモの媒介には彼らが重要な役割をしているのは確かなようです。
関連記事