フィールドでは…。

川平湾探検隊

2009年06月05日 11:49

昨日、ちょっと考えてしまう事がありました。

私はここ何日間かヘビの写真家の方と夜間フィールディングをしています。

連日、乾燥が続いていたせいで思ったように成果が上がりませんでした。

しかし、昨日は待望の雨が降り期待に胸を膨らませフィールドへとくりだしました。

ヘビを探しながら林道で車をながしていると、ワゴン車が一台止まっていました。

その脇には女性が子供を抱っこして立っていました。

私達は勇気あるね〜、恐くないのかね〜、たぶんホタル観察でしょうね〜などと話ながら通りすぎました。

でかい車だったので、たぶんガイドかなんかをやっているんだろうなぁなんて考えながらしばらく行くと運転していた写真家の方が車を停めました。

サキシマハブだ!

ほとんどの方は避けたい生き物のハブもヘビの写真家の彼には立派な被写体。

車でながす場合、車のライトも光源として利用できます。

私達は相手が毒ヘビという事もあり、ライトを消さず撮影を開始しました。

撮影を開始してしばらく、前方から三脚を担いだ人が歩いてきます。

ずいぶん早歩きでこちらに来ます。

私達は「あ!ハブいますよ!」とあわてるくらいにスレスレを肩を怒らせこちらを睨んで歩いて行ってしまいました。

何が何やらわからないまま、不愉快な気分。

すると遠くから「ホタル撮ってるんでーッ!」と聞こえました。

ここでやっと先ほどの車の主は女性だけではなく、男性もおり我々は車と男性の間でハブを発見撮影を開始してしまった事を知るわけなんです。

もちろん車のライトはすぐに消し、懐中電灯で撮影は続行しました。

この出来事、私達は彼の存在を全く知らずに起こっているんです。

もし、肩を怒らせ睨む前に「すいません、ホタルの撮影をしているんで車のライト消せませんか?」と言えたのならばどうでしょうか?

お互いに不愉快な気分は感じる事はなかったのではないかと思ってしまいます。

実際、悪かったなぁと思う反面もう少し言い方無いのか?という不愉快な気分も同居する出来事でした。