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Posted by TI-DA at

2010年06月11日

大雨。

凄い大雨です。


これだけ降られると身動きがとれません。

そろそろ梅雨明けかと思っていましたが、再び梅雨空に逆戻りです。

それとも最後っ屁かな。


私は雨が降ると彼らに会いたくてしょうがなくなります。

雨の中、傘をさして彼らに会いに出かけます。

セマルハコガメです。

私の大好きなカメです、陸で生活していますがリクガメとは違います。

稀に間違えている方がいますが、セマルハコガメもヤエヤマイシガメと同じグループのカメなのです。

大雨などの高湿度を好む理由もわかりますね。

だからといって深い水には溺れてしまいます。


彼らの身体にはほぼ100%の確率で、ダニがついています。

私は経験がありませんが、セマルハコガメを子供がいじっていてダニが移り大変な事になった話を最近聞きました。

よほどのちょっかいをかけない限り、そのような事態にはならないとは思いますが一応注意はしておいた方が良いかもしれません。

ダニはかゆいから…。


それにしても雨降りの日はたくさん遭遇できます。

大変に嬉しい状況です。

職場を一周するだけで10匹も観察できました。


そんな中に甲羅のくぼんだ若い個体を発見しました。

当然のようにダニもついています。

新しい傷ではないので、すでに命うんぬんに関係ある傷ではありません。

しかし、この仕事をしていると草刈り機や鎌で野生動物を傷つけてしまう事もしばしば…。

この子の傷も自分が犯人かもしれません。

何とも複雑な気分で歩いていく彼女を見送りました。

  


Posted by 川平湾探検隊 at 11:36Comments(4)爬虫類

2010年06月09日

キラキラ。

もう梅雨明けかなぁ?

石垣島はとても良いお天気です。


森の中にあるキールンカンコノキ、けして美しい木ではありません。

しかし、この時期だけは幹にラメが入ったようにキラキラ。


メタリックな緑色。

とても美しい。


石垣島一美しいカメムシと私が勝手に思っているナナホシキンカメムシです。


彼らの目的は吸汁のようです。

キールンカンコノキはまるでレストランですね。

カメムシは植物の汁を吸汁するタイプと他の生き物の汁を吸うサシガメというタイプがいます。

前者は人間から見ると害虫、後者は害虫を食べる益虫とされる事が多いようです。

植物食のカメムシ達からしたら、ただ生きてるだけなんですが気の毒な話ですね。

幸いキールンカンコノキは雑木なので、問題は全くありません。

益虫とされるサシガメも刺されると猛烈に痛いので、注意は必要ですがよほどイタズラでもしないかぎり大丈夫です。

私は草刈り時にたまに刺されますが、かなり痛いですよ。

  


Posted by 川平湾探検隊 at 11:36Comments(4)昆虫

2010年06月08日

クマ。

今日は何となく夏らしいにおいがします。

クンクン。

うん、します。


夏の使者、クマゼミが現れました。

あまり背の高くないクサギにいました、大変美しく近づいても全く逃げないので羽化したばかりかもしれません。


これからの季節、午前中は彼らのシャンシャンという鳴き声でにぎやかになることでしょう。

本格的に鳴き始めるのは梅雨明けしてからですかね。

まだあまり鳴いていません。


セミを嫌いという方はだいたいがこの顔やお腹がダメな場合が多いようです。

バ〇タン星人ですよね。

お腹にオレンジ色の弁が付いているので、この子は♂です。


よく見ると金色の毛がはえていて、なかなかゴージャスなセミです。

羽も透明で美しい緑の筋。

私が子供の時は憧れのセミでした。

私の故郷の愛知県ではアブラゼミが主力でしたから、最近は温暖化でクマゼミも増えているらしいですが…。


クマゼミという名前はよく似合っています。

圧倒的な大きさは迫力満点です。

セミを見ていると子供時代を思い出します。

ああ、夏休み…。

  


Posted by 川平湾探検隊 at 12:00Comments(2)昆虫

2010年06月07日

み〜つけた。

梅雨らしく不安定なお天気の石垣島です。

前回お約束した通り、今日は楽しい記事を…。


パッションフルーツの収穫も始まり、忙しい毎日をおくっております。

ある日果実を拾い集めていますと、突然目の前から小さな鳥が飛び出してきました。


パッションの棚から飛び出してきました。

一瞬だったので確定はできませんが、色が緑色に見えたのでメジロだと思われます。

しかし、何をしていたんでしょうか。

パッションでも食べていたのかな?

何となく気になり下から覗いてみました。


熟したパッションはありませんね…、ん?

パッションの果実の向こうに何やら丸いものが見えます。


落ち葉やゴミなどが丸めてあります。

これは巣ですね。

そ〜っと上から覗いてみました。


少し青味がかった小さな卵が3つあります。

無事に孵化するでしょうか。

楽しみです。

うまくいけば巣立ちまで観察できるような低い場所ですが、人間にもみつかるような場所は天敵にもみつかりやすいでしょう。

今までも何回か生け垣に作った巣などを観察しましたが、なかなか巣立ちまではいけないようです。

これからの観察は、コッソリとパッション畑での楽しみにしようと思います。

  


Posted by 川平湾探検隊 at 11:48Comments(2)

2010年05月28日

轢死(閲覧注意)。


皆様、おひさしぶりです。

忙しくしておりました。

気がつけば沖縄も梅雨入り、しかし雨はあまり降らずいつもの梅雨という感じでございます。

ひさしぶりに少し湿った感じの今日、こんな日はよく目にするものがあります。


生き物達の轢死体です。

今日遭遇したのは大きなサキシママダラでした。

かなり大きな個体です。

ヘビは普通の方は嫌なイメージを持っておられる生き物ですが、サキシママダラは無毒で何の問題もないヘビです。

そしてヘビはかなり長生きな生き物である事も忘れてはいけません。

この個体は何歳くらいでしょうか、私の5歳の娘と同じくらいかもしれません。

そう考えれば複雑な気分にもなります、ハブなどの有毒ヘビは人間の生活域に現われれば駆除されるのは理解できますが彼女は道を横切ろうとした無害なヘビです。

ヘビだけにあらず、ヤエヤマイシガメや天然記念物のセマルハコガメなどのカメやカンムリワシも車が最大の天敵でしょう。

私もやむを得ず生き物をひいた事はありますが、とても気持ちの良いものではございません。

生き物が道に現れやすくなるこれからの季節、十分な注意をして運転などを行いましょう。

ひさしぶりなのに、説教じみた内容になりました。

申し訳ないです。

今度はもっと楽しい内容にしますね。

  


Posted by 川平湾探検隊 at 11:36Comments(0)爬虫類

2010年05月08日

銀色。

オオゴマダラの蛹は美しい金色で、観光客の皆様も喜ぶ。

そのために私はオオゴマちゃんを養殖?しておるわけですが、ここのところ蛹を作ってくれない。

ゴールデンウィークも展示できなかった。

今日も観察していたのだが、奇妙な幼虫が歩いていた。


最初はあれ?トウワタかリュウキュウカシワなんか植えとったかな?と思ったが…。

すぐに思い出した!

喜び勇んで食樹に急いだ。


食べとる食べとる。

終齢がたくさんおるじゃない。


こちらには3齢くらいの幼虫。


だいぶ前だったので忘れていたよ、ツマムラサキマダラをハウスに入れたのだった。

食樹はベンジャミン(和名シロガジュマル)。

新芽に卵を産みつけ新芽を幼虫が食べる。

これだけの幼虫がいるのは初めての経験だ、とても嬉しい。


まだ蛹になったばかりの透けた蛹を発見。

明日には銀色に輝く美しい蛹になるんだ。

近々、金銀の蛹を展示できるかもしれない。  


Posted by 川平湾探検隊 at 13:55Comments(2)昆虫

2010年05月07日

梅雨入りしましたね。

皆様おひさしぶりでございます。

川平湾ウォッチングやめてしまったわけではございません。

実は私事ですが、3番目の子供が産まれまして家庭内も仕事中もバタバタとしておりました。

もう産まれてから1週間ほど経過しておるんですが、パッションの受粉や草刈りに追われて生き物達の写真を撮っている暇がありませんでした。

なのでこのブログだけ止まっていたのです、ごめんなさい。

そんなしている内に、沖縄奄美地方は梅雨入りしてしまいましたね。


今日も雨降り、ただたまに降るという感じの降り方です。

重た〜い雲。


昨晩は相当な雨が降ったようで川の水もかなり濁っています。


干潟の泥の色も今日は違います。

大雨は山からたくさんの腐食質を運んできてくれます。

これらのごちそうを分解するのに干潟の生き物達は大忙しでしょう。

最近では赤土問題などで迷惑がられる大雨ですが、本来はやっぱり恵みの雨というわけですね。



陸上もジケジケしてます。

沼みたい…。


雨降りといえばのセマルハコガメ。

今年の梅雨では何匹が車にひかれるのでしょうか、皆さん安全運転ですよ。

よく見て生き物達をひき殺さないように運転しましょうね。

たまにハブは狙ってひき殺すという方がいますが、走りながらハブと認識するのはかなり難しいのでやっぱりやめましょう。

サキシマスジオなどはとても長寿な生き物、あなたのお子さんよりも年上かもしれませんよ?  


Posted by 川平湾探検隊 at 13:53Comments(2)気候

2010年04月18日

怖い花畑。

デュランタの花にジャコウアゲハがとまっています。


美味しい蜜をもつデュランタは蝶達のレストラン。

甘い香りにさそわれてたくさんの蝶や昆虫が飛来します。

ジャコウアゲハも美味しそうに蜜を…。


エッ…。


待ち構えていたカマキリに捕食されてしまったようです。

デュランタはレストラン。

それは肉食の生きもの達にとっても当てはまるようです。



こちらにも美しい花が咲いています。

クチナシの八重品種、主にガーデニアと呼ばれる花です。

とても良い香りがして人間も惹き付けられます。

しかし、よく見てみると…。


カニグモの仲間が待ち伏せています。

香りや甘い蜜に誘われてくる蝶や昆虫を待ち伏せています。

生きもの達の世界では食事をするのも命懸けです。

命をつなぐ花畑、危険もたくさん花畑。
  


Posted by 川平湾探検隊 at 15:32Comments(2)昆虫

2010年04月16日

高い水位。

少し肌寒い石垣島。


今日は浜下りの日。

旧暦の3月3日だったかな?

きちんと意味がありなぜ浜下りをするのか昔話もあるはず…。

ヘビが美男子になってど〜たらこ〜たら…忘れた。

申し訳ない、気になる方は調べておくんなさい。


この日は最も海の干満の差が激しい日なので、満潮時の潮位も高いけど干潮時の潮位も低い。

よく干くので潮干狩りに適しているのは事実ですが、満ちてくるスピードもとても早いのであまり沖に出すぎて戻れなくならないように気を付けてくださいね。

あと、川平湾は保護水面です。

潮干狩りしてはダメですよ、計画している方はご注意を!!

生きもの達は無限にいるわけではありません、自分の食べられる量をきちんと考えて採るようにしましょう。

  


Posted by 川平湾探検隊 at 10:50Comments(0)自然観察

2010年04月10日

言い訳。

最近また更新が遅くなっておりますが、きちんとね訳があるんですよ…。


パッションフルーツ畑です。


すでに花が満開です。

普通、開花はもう少し後なんですが…。

今年はどういうわけか満開になっております。


パッションフルーツは授粉をしてやらなければならないので、かなり時間をとられてしまいます。

しかし、パッションフルーツの世話こそが本業なので多忙な日々を過ごしております。


こんなふうに隠れて咲く意地悪な花もありますので、たくさんアンテナはって授粉をせねばなりません。

たくさんの果実を収穫するためには、花の時期の頑張りにかかっております。


パッションは無農薬栽培なので、たくさんの生き物達も観察できます。

ハナムグリやカミキリモドキ、ミツバチなどがにぎやかに花に集まっています。

イワサキクサゼミやアカショウビン、カンムリワシの鳴き声も若夏を感じさせます。

足下にはイシガキトカゲやキシノウエトカゲがガサゴソ。

忙しいけど、実に楽しい大好きな季節です。

  


Posted by 川平湾探検隊 at 12:26Comments(4)自然観察